研究

のどの乾燥がウイルス感染の一因

ウイルスを細胞に入れないためには、のどブロックが大切です
のどの乾燥がウイルス感染の一因

ウイルスは乾燥したのどから細胞に侵入、増殖を繰り返し全身症状を引き起こします。のどを乾燥から守ることが感染予防の第一歩です。

▼この記事の内容は動画でも詳しく解説しています。

【動画】上気道感染のステップ

上気道でのウイルス感染のイメージ

ウイルスの感染経路は、主に2つ。咳やくしゃみなどで飛散した唾液の飛沫などを吸い込む「飛沫感染」と、ウイルスが付着した手で口や鼻を触れることで感染する「接触感染」です。
口や鼻、のどといった、いわゆる「上気道」の粘膜組織での外壁は一層の細胞だけで形成されており、細胞が何層にも重なっている皮膚に比べてウイルスが侵入しやすく、飛沫や手で運ばれたウイルスは、粘膜細胞内に侵入し、感染となります。

上気道でのウイルス感染のイメージ

上気道でのウイルス感染のイメージ

上気道感染のステップ

ウイルスの上気道感染のステップを詳しく見てみましょう。

インフルエンザウイルスの上気道感染ステップ①

上気道の上皮細胞が乾燥していると、細胞表面を覆う粘液が不足し、さらにウイルスなどの異物が入ってきた際にそれらを排出する働きを持つ線毛の働きも鈍くなります。

インフルエンザウイルスの上気道感染ステップ②

ウイルスが細胞に吸着します。

インフルエンザウイルスの上気道感染ステップ③

細胞の中に侵入した後、自分の遺伝情報を放出します。

インフルエンザウイルスの上気道感染ステップ④

その遺伝情報が細胞の核の中に取り込まれることにより、ウイルスの複製が始まります。

インフルエンザウイルスの上気道感染ステップ⑤

複製されたウイルスは、感染細胞から放出さます。

インフルエンザウイルスの上気道感染ステップ⑥

その後、次の細胞に侵入するというサイクルを繰り返すことで、感染した細胞が弱っていき、その結果、全身症状を引き起こすのです。

ウイルスが上皮細胞に付着してから20分で外れなくなり【吸着(図①〜②)】、細胞内に入るまで90分【侵入(図①~③)】、6〜8時間後には1つのウイルスが100~1,000倍になると言われています(図①~⑤)。
インフルエンザウイルスの増殖スピードはとても速く、放出されたウイルスは次々に周囲の細胞に侵入して感染させ、14時間後には数百万個にまで増殖することがわかっています1,2。

出典:1)山本 名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 2010; 4: 47-64.
   2) 岡田ほか 日本農村医学会雑誌 2005; 53(5), 775-82.

▼続きはこちらをご覧ください。

ウイルスを体に入れないこと。それが、いまできる予防です